内容説明
この本の目的は応用数学の研究成果から、材料力学に対して有用な手法を集めることである。逆問題への入門として、数学的考察を行う前に、まず物理学的および実験的見地を強調する。境界上の力学的な作用、または物理現象の利用(例えば、温度場、重力場など)によって得られる情報を用いて、ブラックボックスと考えられる力学系をいかにして解き明かすかを示す。様々な状況に適する様々な理論的方法を章ごとに説明する。
目次
第1章 弾性と塑性
第2章 破壊と損傷
第3章 保存則
第4章 動的破壊
第5章 振動における逆問題
第6章 弾性波の回折
第7章 音波の回折
第8章 熱画像による検出
第9章 トモグラフィ
第10章 重力の微小変動
第11章 材料の同定
第12章 残留応力