内容説明
植物進化の新しい体系を構築すべく、現生植物のゲノム生物学、細胞生物学、発生学、形態学の知見に古生物学の知見を融合し、陸上植物全体について系統樹に基づき、包括的に形態と進化を議論した。40ページ以上にわたる口絵など、多数のカラー写真と図を掲載した。登場する植物名一覧を巻末に掲載した。
目次
植物と陸上植物の定義
膈膜形成体植物
陸上植物の多様性:ヒメツリガネゴケとシロイヌナズナの比較
陸上植物の系統と共通祖先の形態
膈膜形成体緑藻類から陸上植物への進化
コケ植物の進化
維管束植物の進化
小葉植物への進化
シダ植物と木質植物の共通祖先の進化
シダ植物
木質植物
前裸子植物
シダ種子類
原生種子植物の共通祖先
原生裸子植物への進化
被子植物の進化
著者等紹介
長谷部光泰[ハセベミツヤス]
1987年東京大学理学部卒業。1991年東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。1991年東京大学理学部助手。1992年博士(理学、東京大学)。1993~1995年日本学術振興会海外特別研究員(米国パデュー大学)(併任)。1996年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助教授。2000年より自然科学研究機構基礎生物学研究所教授。2000年より総合研究大学院大学基礎生物学専攻教授(兼任)。主な受賞:日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、日本植物学会学術賞、日本進化学会賞、木村資生記念学術賞、米国植物学会ペルトン賞、国際分子コケ学会黄金胞子賞、科学技術映像祭文部科学大臣賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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