出版社内容情報
生態と行動遺伝と系統分類、保全や飼育・防除などを中心に、研究の現状と将来展望等を紹介。恐竜類などの化石爬虫類も取り上げた。 1万種以上からなる現生爬虫類は、(1)ムカシトカゲ目、(2)有鱗目(ミミズトカゲ亜目・トカゲ亜目・ヘビ亜目)、(3)ワニ目、(4)カメ目の4群に大別され、日本にはトカゲ亜目41種5亜種、ヘビ亜目41種6亜種、カメ目14種1亜種が生息する。その60%強が日本だけに見られる固有種・固有亜種である。
本書は、今後の研究の礎とすべく、進展する爬虫類研究の中で、生態と行動、遺伝と系統分類、保全や飼育・防除などを中心に、第一線の研究者が研究の現状と将来展望等を紹介する。また、恐竜類などの化石爬虫類についても取り上げた。
第 I 編 爬虫類学の現状
1.爬虫類学と日本における研究史 [松井正文]
第 II 編 爬虫類の生態と行動
2.爬虫類の生態学の最前線 [竹中 践]
3.キノボリトカゲの生態・行動 ?体サイズの性的二型を中心に?[田中 聡]
4.カナヘビ類の繁殖生態 [竹中 践]
5.日本産イシガメ科カメ類の生態 [安川雄一郎]
6.ヘビ類の行動 [森 哲]
7.島嶼の爬虫類 ?伊豆諸島のオカダトカゲ? [疋田 努]
8.爬虫類の寄生虫学 [長谷川英男]
第 III 編 爬虫類の遺伝と系統分類
9.単為生殖の爬虫類 [太田英利]
10.イシガメ科の系統分類 [安川雄一郎]
11.カメ類などの化石爬虫類 [平山 廉]
12.日本産ヘビ類の分類 [鳥羽通久]
13.爬虫類の分子系統学 [本多正尚]
14.琉球列島における陸生爬虫類の種分化 [戸田 守]
第 IV 編 爬虫類の保全・飼育・防除
15.爬虫類の保全 [太田英利・当山昌直]
16.ウミガメ類の研究の現状と保全 [亀崎直樹]
17.爬虫類の飼育と繁殖 [千石正一]
18.ハブの生態と防除 [西村昌彦]
第 V 編 爬虫類学の未来
19.爬虫類学の現状と将来に向けて [松井正文]
松井 正文[マツイ マサフミ]
編集
目次
第1編 爬虫類学の現状(爬虫類学と日本における研究史)
第2編 爬虫類の生態と行動(爬虫類の生態学の最前線;キノボリトカゲの生態・行動―体サイズの性的二型を中心に ほか)
第3編 爬虫類の遺伝と系統分類(単為発生の爬虫類;イシガメ科の系統分類 ほか)
第4編 爬虫類の保全・飼育・防除(爬虫類の保全;ウミガメ類の研究の現状と保全 ほか)
第5編 爬虫類学の未来(爬虫類学の現状と将来に向けて)
著者等紹介
松井正文[マツイマサフミ]
1950年長野県に生まれる。京都大学大学院理学研究科博士課程中退。現在、京都大学名誉教授、京都大学理学博士。前日本爬虫両棲類学会会長。おもな研究分野は、動物系統分類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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