出版社内容情報
《内容》 本書は,生物学に興味をもつ読者を対象に,月刊誌『生物の科学 遺伝』に2年間にわたって連載された記事をもとに加筆訂正されたものです. “からだ”のつくりや働きについて,豊富な図表,イラスト,充実した索引を添えて平易に記述しています. 誰もが感じたことのある“からだの不思議”について,楽しみながら理解を深めていけます.また現代社会に必要な,自分の体を自分で守り,健康に過ごす知識がすんなりと身につきます. 《目次》 はじめに第1章 “かお”か“あたま”か 1 動物には顔がある?/顔の定義/脳の進化と顔の進化第2章 情報を集める-感覚器 9 1.眼-視覚 10 眼のつくり/視細胞/視力のいろいろ 2.耳-聴覚 16 耳のつくりと働き/音の性質 3.嗅覚と味覚 24 嗅覚と味覚の関係/ヒトの嗅覚/ヒトの味覚 4.平衡覚 平衡覚器/平衡感覚第3章 集中制御-神経と脳 32 神経とはどういうものか 1.神経細胞 34 2.神経膠細胞 39 3.神経の構成 41 中枢神経/脳幹/大脳半球/末梢神経第4章 ホルモンとは何か 54 ホルモンの定義/ホルモンの階層的制御/ホルモン分泌の調節/サイトカイン第5章 生命を支える-呼吸・消化・排泄 65 1.酸素の取り込み-呼吸器 65 酸素-この有益で危険なもの/酸素取り込みシステム/活性酸素 2.栄養摂取-消化器 72 歯/消化器の働き/なぜ食べなければならないか 3.体内の清掃-泌尿器 81 体内から出るゴミ/腎臓のつくりと働き第6章 流通システム-循環系 89 1.心臓-循環系の中心 89 心臓の自律性/心臓のエネルギー源と人の死 2.老いゆく血管・甦絵る血管 96 血液循環のルート/血管壁の構造/老いゆく動脈/甦える毛細血管 3.聖なる運び屋-血液 107 血球/血漿/怠惰な運び屋第7章 からだのガードマン-皮膚 115 皮膚のつくり 1.保護の働き 119 機械的破壊から守る/紫外線から守る/侵入しようとする微生物から守る 2.体温調節の仕組み 123 産熱の仕組み/放熱の仕組み/体温調節中枢 3.皮膚の感覚 128 皮膚の感覚器/皮膚感覚の種類/皮膚感覚の中枢第8章 見えない敵と戦う-生体防御 135 ヒトと微生物 1.生態防御機構 136 非特異的防御機構/特異的防御機構/免疫機能の成立 2.免疫関連臓器 145 リンパ管系/リンパ節とリンパ小節/その他の免疫関連臓器 3.ヒトと微生物の共生 151第9章 くくる・つつむ 154 結合組織とは/結合組織の種類/脳の結合組織第10章 からだを動かす-骨と筋肉 162 1.生きている骨 163 骨のつくり/骨の発生と成長/骨の連結/関節での動き 2.筋 肉 175 筋細胞の種類/筋肉のつくりと働き 3.運 動 183 直立二足歩行/随意運動の仕組み第11章 子供をつくる-生殖 187 1.新個体誕生の前史 188 配偶子/生殖器官/精子形成/卵子形成/性周期 2.新個体の形成 200 受精/着床/胚子と胎児 3.出生-独立への旅立ち 207 出生に備える/体内機能の大転換第12章 人体と環境 212 ヒトの環境/気温/食物としての生物環境/狩猟行動/チンパンジーも道具を作る/道具の意義/道具と人体参考書 226索 引 228*囲み記事視覚と年齢 15/聴覚と年齢 21線維とはなにか 35/神経細胞の数 38呼吸器の発達と老化 70/腎臓の発達と老化 87心房細動と心室細動 91/吻合と終動脈 101/血液凝固 104鳥肌と皮下脂肪 117/頭髪と爪 118予防注射 143膠原線維と老化 157/増える細胞・増えない細胞 160骨と軟骨 169/筋細胞のエイジング 177性比 190
目次
第1章 “かお”か“あたま”か
第2章 情報を集める―感覚器
第3章 集中制御―神経と脳
第4章 ホルモンとは何か
第5章 生命を支える―呼吸・消化・排泄
第6章 流通システム―循環系
第7章 からだのガードマン―皮膚
第8章 見えない敵と戦う―生体防御
第9章 くくる・つつむ
第10章 からだを動かす―骨と筋肉
第11章 子供をつくる―生殖
第12章 人体と環境
-
- 和書
- 脳の計算理論