シリーズ・生命の神秘と不思議<br> 花のルーツを探る―被子植物の化石

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シリーズ・生命の神秘と不思議
花のルーツを探る―被子植物の化石

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784785351212
  • NDC分類 457.7
  • Cコード C3045

出版社内容情報

近年、三次元構造を残した花の化石が次々と発見されています。被子植物の花はいつ出現し、どのように進化してきたのでしょうか。 花をつける被子植物は、地球上の全陸上植物の約9割を占め、その種類数は約35万種以上にも及びます。花をつける被子植物はいつごろ地球上に出現したのでしょうか。また、初期のころの被子植物はどのような花を咲かせていたのでしょうか。
 近年、白亜紀の地層から三次元構造を残したままの花の化石が次々と発見され、植物化石の研究が画期的に進んできました。被子植物の花はいつ出現し、どのように進化してきたのか──最新の成果を紹介します。

1.プロローグ ?花の話?
 1.1 被子植物とは?
 1.2 花の特徴
 1.3 花の進化についての古典的な説
 1.4 被子植物の分子系統

2.白亜紀という年代
 2.1 どのようにして、地球の古環境を推定するのか?
 2.2 白亜紀の地球環境

3.被子植物の祖先群
 3.1 現生の裸子植物
 3.2 絶滅した裸子植物
 3.3 被子植物以前の種子植物の系統関係

4.被子植物の分岐年代と起源地
 4.1 最古の被子植物の化石
 4.2 被子植物の起源地

5.植物の小型化石とは何か?
 5.1 白亜紀の小型化石の堆積条件
 5.2 白亜紀の堆積岩の試料採取と観察法
 5.3 大型シンクロトロンによるマイクロCT
 
6.日本で発見された白亜紀の小型化石
 6.1 広野町で最初に発見された白亜紀の花化石 ?シクンシ科の花化石?
 6.2 白亜紀のクスノキ科の花化石
 6.3 白亜紀に咲いていたバンレイシ科の花化石
 6.4 白亜紀のヤマグルマ科の花化石
 6.5 上北迫植物化石群の特徴

7.白亜紀の花
 7.1 ポルトガルの地層から発見された花化石
 7.2 スイレン科の最古の花化石
 7.3 白亜紀のセンリョウ科の花化石
 7.4 モクレン目の花化石
 7.5 ロウバイ科に類似の花化石
 7.6 単子葉類の花化石
 7.7 キンポウゲ目の花化石
 7.8 スズカケノキ科の花化石
 7.9 カタバミ目の花化石
 7.10 ブナ科の花化石
 7.11 シクンシ科の花化石
 7.12 ミズキ目の花化石
 7.13 ツツジ目の花化石
 7.14 マタタビ科に近縁な花化石
 7.15 キキョウ類の花化石

8.白亜紀の果実と種子
 8.1 スイレン目の種子化石
 8.2 モクレン科の種子化石
 8.3 ブナ目の果実化石
 8.4 ミズキ科の果実化石
 8.5 ツツジ目に近縁な果実の化石

9.花の進化傾向
 9.1 原始的な花は、単頂花序ですか?
 9.2 原始的な花は、両性花ですか?
 9.3 原始的な花は、長い花床に、多くの側生器官をラセン状に配列していたのでしょうか?
 9.4 原始的な花は、子房上位ですか?
 9.5 原始的な花にどんな花片がついていたのですか?
 9.6 どんな雄しべが、最も原始的なのですか?
 9.7 原始的な花粉型とは?
 9.8 雌しべの進化傾向
 9.9 胚珠と種子の進化傾向
 9.10 蜜腺は、いつ頃、現れたのですか?
 9.11 花の大きさの進化

10.授粉機構の進化
 10.1 風媒花と水媒花
 10.2 虫媒花
 10.3 前期白亜紀の授粉機構
 10.4 後期白亜紀の授粉機構
 10.5 新生代の授粉機構

11.種子の散布様式の進化
 11.1 現生の被子植物の種子散布様式
 11.2 白亜紀の植物の種子散布様式

12.白亜紀の森林
 12.1 初期の被子植物
 12.2 前期白亜紀の植生
 12.3 後期白亜紀の植生

13.被子植物の進化史
 13.1 スイレン目
 13.2 センリョウ目
 13.3 クスノキ目
 13.4 単子葉類
 13.5 真正双子葉類
 13.6 ヤマモガシ目
 13.7 ブナ目
 13.8 新生代における被子植物の進化

14.エピローグ ?未来の研究者へ?

高橋 正道[タカハシマサミチ]
著・文・その他

内容説明

被子植物の花はいつ出現し、どのように進化してきたのか―最新の成果を紹介。花の化石から探る進化。

目次

白亜紀という年代
被子植物の祖先群
被子植物の分岐年代と起源地
植物の小型化石とは何か?
日本で発見された白亜紀の小型化石
白亜紀の花
白亜紀の果実と種子
花の進化傾向
授粉機構の進化
種子の散布様式の進化
白亜紀の森林
被子植物の進化史
エピローグ―未来の研究者へ

著者等紹介

〓橋正道[タカハシマサミチ]
1950年、山形県生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。新潟大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルーシー

3
ダーウィンが「忌まわしき謎」と呼んだ花の進化について知りたくて購入。専門用語はあるものの全体を通して易しい文章なので読みやすかった。白亜紀には数ミリの大きさながらも多様化が進み、絶滅と新種の登場を繰り返しながら現代の色とりどりの花になったという。それでもまだ被子植物の直接の祖先群はわからないなど「謎」は多い。2023/08/14

ハエドリ

3
従来のモクレン説の漸進的進化の方向(離生⇒合着、多数の器官⇒少数、螺旋状配列⇒輪生、両性花⇒単性花、大⇒小等)が広く支持されている(た?)一方で、化石記録は被子植物出現当初から、合着、輪生配置、単性花、小型花等の(モクレン説における)進化的形質を有していたことを示している。2018/10/14

はらじゃがりこ

1
花のルーツを探るというタイトル通り、花の進化についての研究成果などを紹介する一般書。 調査の苦労だとか、ちょっとした楽しい小話も交えて書いてあるので、気楽に楽しく読める。2020/09/01

にーにゃん8歳児@ボストロール

1
花の化石が5㎜もないとか驚き。化石はあんまり興味ないけど、へ~って思いながら読むことができた。2018/01/10

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