出版社内容情報
「時」に関係する現象に焦点を当て、前半では発生・変態を,後半ではリズムを取り扱い、ホルモンを切り口に興味深い断面を紹介する。 本書は、「時」に関係する現象に焦点を当て、ホルモンを切り口とした興味深い断面を紹介する。
動物には、個体の一生のうちのおおよそ決まった「時」に大きく形態の変化する現象──脱皮や変態などが知られており、内分泌系によって統括されている。また、動物の成熟や繁殖行動の多くには、特定の「時」に変化する現象──季節性がみられ、そのためにさまざまなスケールで時間を測る時計が体内にあり、固有の周期でリズムを生み出す。これらのリズムの発現にもホルモンが深く関わっている。
本書の前半では「発生・変態」を、後半では「リズム」を取り扱い、昆虫類、甲殻類、境界動物(尾索類、頭索類、無顎類)、魚類、両棲類、鳥類、哺乳類と幅広い動物を対象に第一線の研究者がわかりやすく解説した。
「時」にまつわる現象自身とそれに関わる内分泌系の役割を、動物間で比較することの楽しさを知っていただければ幸いである。
1.序論 ?時の視点から見た生命現象とホルモン?
第1部 発生・変態
2.昆虫類の成長・変態とホルモン
3.甲殻類の脱皮・変態とホルモン
4.境界動物の内分泌系と変態にみる脊椎動物への進化の足跡
5.魚類の変態とホルモン
6.両生類の変態とホルモン
7.鳥類の胚発生における甲状腺ホルモンの役割
第2部 リズム
8.概日リズム・時計遺伝子とホルモン
9.昆虫類のリズムとホルモン
10.魚類の生殖リズムとホルモン
11.鳥類の光周性とホルモン
12.哺乳類の生殖リズムとホルモン
天野 勝文[アマノ マサフミ]
編集
田川 正朋[タガワ マサトモ]
編集
内容説明
昆虫や両生類などの変態、甲殻類の脱皮、概日・季節リズムと体内時計、時計遺伝子、魚類と哺乳類の生殖リズム…内分泌から見た生物はこんなに面白い!
目次
第1部 発生・変態(昆虫類の成長・変態とホルモン;甲殻類の脱皮・変態とホルモン;境界動物の内分泌系と変態にみる脊椎動物への進化の足跡;魚類の変態とホルモン;両生類の変態とホルモン ほか)
第2部 リズム(概日リズム・時計遺伝子とホルモン;昆虫類のリズムとホルモン;魚類の生殖リズムとホルモン;鳥類の光周性とホルモン;哺乳類の生殖リズムとホルモン)
著者等紹介
天野勝文[アマノマサフミ]
1963年神奈川県に生まれる。1993年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。博士(農学)。現在、北里大学海洋生命科学部教授。専門は水族生理学
田川正朋[タガワマサトモ]
1962年大阪府に生まれる。1990年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。現在、京都大学農学研究科准教授。専門は魚類生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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