出版社内容情報
電気化学測定で得られるシグナルは、条件を限定したうえで解釈されることが多いが、いざ根本から理解しようと試みると、その厳密な解釈は容易なものではない。
本書では、とくにCV(サイクリックボルタンメトリー)に重点を置いて、日常の測定で頻繁に遭遇する特徴的なシグナルの解釈法について詳しく解説する。基礎からの根本的な理解のため数式も端折らず記述し、また数式理解の援用のため図を多用している。さらにいくつかの典型的な系のCV波を対象として、それらをシミュレーションするためのFortranプログラムを示した。多くの電気化学系テキストに共通する「電気化学関係者の常識」の誤りを指摘し、正しい記述に改めたことも本書の特徴の一つである。
基礎電気化学分野はもちろん、電池系や電解系など応用電気化学分野、さらには電荷移動現象を対象とする周辺他分野の学生、研究者、技術者にとっても、電気化学測定の理解を深めるターニングポイントとなり得るきわめて有意義な参考書である。
【目次】
<基礎編>
1.物理化学基礎
2.電気化学平衡
3.電気二重層構造
4.電極反応速度論
5.物質移動
<実践編>
6.電気化学測定法概説
7.定常電流-電位曲線
8.吸着種のCV波
9.溶存種のCV波
10.支持電解質濃度が低い場合のCV波
11.CVシミュレーション
内容説明
サイクリックボルタモグラムを読み解こう。
目次
基礎編(物理化学基礎;電気化学平衡;電気二重層構造;電極反応速度論;物質移動)
実践編(電気化学測定法概説;定常電流‐電位曲線;吸着種のCV波;溶存種のCV波;支持電解質濃度が低い場合のCV波;CVシミュレーション)
補遺
著者等紹介
加納健司[カノウケンジ]
1954年岐阜県生まれ。京都大学農学部卒。京都大学大学院農学研究科博士後期課程研究指導認定退学。農学博士。岐阜薬科大学助手等、京都大学助教授、教授を経て、現在京都大学名誉教授
横山悠子[ヨコヤマユウコ]
1985年大阪府生まれ。京都大学工学部卒。京都大学大学院工学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(工学)。京都大学特定助教を経て、現在京都大学大学院工学研究科助教
山本雅博[ヤマモトマサヒロ]
1961年福井県生まれ。京都大学工学部卒。京都大学大学院工学研究科修士課程修了。工学博士。京都大学助手、京都大学准教授(吉田、桂)等を経て、現在甲南大学理工学部環境・エネルギー工学科教授
前田耕治[マエダコウジ]
1960年福井県生まれ。京都大学理学部卒。京都大学大学院理学研究科博士後期課程研究指導認定退学。理学博士。神戸大学助手、福井県立大学講師等を経て、現在京都工芸繊維大学分子化学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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