内容説明
身の回りの物質・材料の本質を見極め、現代社会における化学の重要性をあらためて認識するために編まれた基礎化学教科書。ナノからミクロ、ミクロからマクロへと視点を広げ、身近な材料や生命体、ひいては生態系や環境問題に対する化学の役割を考察する。最終章では有機金属化学を題材に、新規材料開発の実際、研究者の挑戦のありさまを活き活きと伝える。
目次
物質の根源:粒子の概念
物質の根源:軌道の概念
ナノからミクロへ:原子と原子をつなぐ化学結合
ミクロからマクロへ:分子の構造と分子間の相互作用
物質の性質
物質を作る:物質合成デザイン
物質を作る:化学平衡と反応速度
物質の種類
物質と材料
生命体を構成する物質
生態系を構成する物質
環境と物質
材料の役割と変遷
著者等紹介
山口佳隆[ヤマグチヨシタカ]
1968年京都府に生まれる。1991年広島大学理学部化学科卒業。1996年広島大学大学院理学研究科博士課程後期化学専攻修了。1996年理化学研究所基礎科学特別研究員。1998年科学技術振興事業団派遣研究員(九州大学機能物質科学研究所)。1999年横浜国立大学工学部助手。2005年横浜国立大学大学院工学研究院助教授・准教授。2015年横浜国立大学大学院工学研究院教授。専門は錯体化学、有機金属化学。博士(理学)
伊藤卓[イトウタカシ]
1939年岐阜県に生まれる。1962年東京工業大学理工学部化学工学課程卒業。1967年東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻博士課程修了。1968年東京工業大学資源化学研究所助手。1970年英国サセックス大学(文部省在外研究員)‐1972年。1980年横浜国立大学工学部材料化学科助教授。1989年横浜国立大学工学部物質工学科教授。2004年横浜国立大学名誉教授。2004年株式会社アド技術顧問‐2012年。専門は高分子化学、有機金属化学。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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