内容説明
X線結晶解析の根幹のところは数学的に非常に厳密であるので、一度理解されれば実は非常に分かりやすい理論である。本書では、X線解析を自分で行って論文投稿するまでに必要な最低限の知識を盛り込んでいる。X線回折実験でなぜ結晶構造が得られるのかという疑問をとりあえず解消したいという読者は第2章まで、結晶構造解析を行う上で一通り必要な知識を得たいという読者は第4章まで読めばいいよう配慮した。
目次
第1章 構造を知る
第2章 X線による散乱
第3章 結晶の対称
第4章 構造解析―位相決定の方法
第5章 強度データの補正と構造モデルの修正
第6章 構造の精密化
第7章 結果の整理
著者等紹介
大橋裕二[オオハシユウジ]
1941年福井県に生まれる。1964年東京大学理学部化学科卒業。1968年東京大学大学院理学系研究科博士課程中退、東京工業大学理学部助手。1985年お茶の水女子大学理学部助教授。1988年同教授。1989年東京工業大学理学部教授。1998年東京工業大学大学院理工学研究科教授。2005年同定年退職。名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。