内容説明
本書は、ハドロンをクォークの多体系として捉えたいと考えることにより、バリオンやメソンなどの粒子のみならず、それらの粒子が統合した原子核やハイパー原子核、また高温・高密度の核物質なども対象として、クォーク多体系物理学の入門書としても位置づけることを目指したものである。読者対象としては、大学の学部4年生レベルから大学院修士レベルを念頭においている。また、予備知識としては、大学の学部レベルの原子核物理学や素粒子物理学の入門程度の知識と、それらのベースとなっている特殊相対性理論や量子力学(特に、散乱の量子論)、および統計力学の基礎知識を想定して解説したものである。
目次
1 序章
2 クォークの“発見”
3 クォークの世界
4 ハドロンの世界
5 核子多体系の世界
6 ハドロン多体系
7 ハドロン物質の世界
8 ハドロン物理学の課題と展望
9 世界の加速器研究施設
付録
著者等紹介
永江知文[ナガエトモフミ]
1958年、熊本県出身。東京大学理学部物理学科卒、同大学院理学系研究科物理学専門課程博士課程修了。理学博士。東京大学原子核研究所助手、同助教授、高エネルギー加速器研究機構助教授、同教授を経て、京都大学大学院理学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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