内容説明
本書は、これから量子ドットの研究を始める大学院の学生や研究者、技術者を対象に、30余年にわたる量子ドットの研究の膨大な蓄積により生み出された、多岐にわたる量子ドットの光学的性質とその応用に関する研究の最前線の内容を紹介している。
目次
人工原子、量子ドットとは何か
量子ドットの形成
量子サイズ効果
エネルギー離散化と反転分布―レーザーへ
表面を通じた化学結合―蛍光イメージプローブへ
外界との相互作用―光多重メモリーへ
量子ドットの光非線形―光スイッチ、高効率太陽電池へ
電子状態のコヒーレンスとコヒーレント制御―量子計算へ
スピンに依存したエネルギー微細構造とスピン緩和時間
量子力学の応用―量子計算と量子通信
量子ドットの太陽電池と発光ダイオードへの応用
著者等紹介
舛本泰章[マスモトヤスアキ]
1948年広島県生まれ。1977年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了、理学博士取得。1977年~1986年東京大学物性研究所。1986年~2013年筑波大学物理学系助教授、同教授を経て数理物質系物理学域教授。2013年~筑波大学名誉教授。専攻、半導体の光物性実験。研究テーマ、半導体量子構造のレーザー分光(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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