内容説明
今日の宇宙論の発展のためには、アインシュタインによって提唱された一般相対性理論と、ハッブルによって発見された宇宙の一様な膨張の理論の2つの事象が必要不可欠の要素である。本書は正に、この2つの土台の上に立つ理論を、最近の発展も盛りこんで平易かつ総括的に解説したものである。
目次
第1章 ビッグバン宇宙論の確立まで
第2章 宇宙の階層構造
第3章 宇宙モデル
第4章 一様・等方的宇宙における観測量
第5章 重力レンズ
第6章 宇宙の熱史
第7章 非一様性の力学
第8章 銀河形成
第9章 膨張宇宙における粒子生成と宇宙の量子化
特論1 Bianchi型一様空間の分類
特論2 ゲージ不変重力不安定性
特論3 早期宇宙
特論4 無衝突粒子系の一般相対論的力学