出版社内容情報
スモールステップで学べるように、各章は10頁程度のボリュームとし、各章末には基礎と標準レベルに分けた問題を用意した。 本書は、大学の理工系学部における基礎教育レベルの力学の教科書である。
スモールステップで学べるように、各章は10頁程度のボリュームとし、各章末には基礎と標準レベルに分けた,合計20題程度の問題を用意した。
また、力学の理解を深め、物理の愉しさを実感してもらうためには、物理的なモノの見方・考え方を身に付けて、問題を自分の力で解けるようになることが大切であるという観点から、どのように考えていけばよいのかというステップ(解法のストラテジー)を代表的な例題に付けた。
0.いかにして力学の問題を解くか
0.1 問題を解いてみよう
0.2 解法のストラテジー
0.3 ミスを避けるコツ
0.4 3つの関数に慣れよう
1.力学で使うベクトル
1.1 スカラーとベクトル
1.2 ベクトルの算術
1.3 ベクトルの成分と正射影
1.4 ベクトル同士の積
1.5 位置ベクトルと変位ベクトル
2.運動を表現する ?理想化?
2.1 質点
2.2 座標系と自由度
2.3 速さと速度
2.4 加速度
3.運動の法則 ?すべて経験則?
3.1 法則の存在
3.2 第1法則(慣性の法則)
3.3 第2法則(運動の法則)
3.4 第3法則(作用・反作用の法則)
3.5 摩擦力
4.重力場での運動 ?身近な現象?
4.1 等加速度運動
4.2 放物体の運動 ?抵抗を無視する場合?
4.3 放物体の運動 ?抵抗を考慮する場合?
4.4 振り子の運動
5.エネルギーの保存 ?力と仕事?
5.1 仕事
5.2 仕事がエネルギーを生む
5.3 保存力による仕事
5.4 単振動
6.中心力場での運動 ?角運動量の保存?
6.1 運動量で運動方程式を表す
6.2 回転運動の表現
6.3 中心力と角運動量
6.4 極座標系での運動方程式?中心力の解法?
7.運動量と力積 ?衝撃を扱う?
7.1 力積
7.2 運動量保存則
7.3 衝突
7.4 2体問題
8.質点系と剛体 ?大きさを考える?
8.1 重心と重心座標系
8.2 並進と回転
8.3 剛体のつり合いと平面運動
9.剛体の回転運動 ?慣性モーメント?
9.1 固定軸の周りでの回転
9.2 慣性モーメントの計算法
9.3 回転運動の方程式
10.剛体の様々な運動
10.1 剛体の平面運動
10.2 転がる剛体
10.3 ジャイロスコープ効果
11.運動座標系 ?非慣性系での運動?
11.1 ガリレイ変換
11.2 加速度座標系
11.3 回転座標系
11.4 見かけの力
河辺 哲次[カワベ テツジ]
著・文・その他
内容説明
本書は、大学の理工系学部における基礎教育レベルの力学のテキスト。物理的なモノの見方・考え方を身に付けてもらえるように、解法のストラテジーを入れた。各章末には、基礎と標準レベルに分けた、合計20題程度の問題を用意し、各問題の末尾には、関連する学習項目も明記した。スモールステップで学んでいけるように、各章は10頁程度のボリュームにした。
目次
いかにして力学の問題を解くか
力学で使うベクトル
運動を表現する―理想化
運動の法則―すべて経験則
重力場での運動―身近な現象
エネルギーの保存―力と仕事
中心力場での運動―角運動量の保存
運動量と力積―衝撃を扱う
質点系と剛体―大きさを考える
剛体の回転運動―慣性モーメント
剛体の様々な運動
運動座標系―非慣性系での運動
著者等紹介
河辺哲次[カワベテツジ]
1949年福岡県出身。1972年東北大学工学部原子核工学科卒。1977年九州大学大学院理学研究科(物理学)博士課程修了(理学博士)。その後、高エネルギー物理学研究所(現:高エネルギー加速器研究機構KEK)助手、九州芸術工科大学助教授、同教授、九州大学大学院教授を経て、九州大学名誉教授。その間、文部省在外研究員としてコペンハーゲン大学のニールス・ボーア研究所(デンマーク国)に留学。専門は素粒子論、場の理論におけるカオス現象(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。