出版社内容情報
「力学」「電磁気学」「熱力学」に共通道具としての数学を一冊にまとめ、豊富な問題と共に、直観的な理解を目指して懇切丁寧に解説。 教室で黒板を前に語りかけるような解説で、“丁寧でわかりやすい”と定評のある松下貢先生による「物理学講義シリーズ」。その姉妹書となる本書では、「力学」「電磁気学」「熱力学」に共通する道具としての数学を一冊にまとめ、豊富な問題と共に、直観的な理解を目指して懇切丁寧に解説した。取り上げた題材には、通常の「物理数学」の書籍では省かれることの多い「微分」と「積分」、「行列と行列式」も含めた。
すべての道具には使用する対象と使用目的があるように、道具としての数学にも使用の動機がある。本書を読めば、大学の理工系学部に入ってすぐに学ぶ「物理学」がスムーズに理解できるであろう。
【担当編集者より】
「力学」で微分方程式が解けず、 勉強に力が入らない。
「電磁気学」でベクトル解析がわからず、ショックだ。
「熱力学」で偏微分に悩み、熱が出た。
……
そんな悩める貴方の、頼もしい味方になってくれる一冊です。
1.微 分
1.1 1変数関数の微分
1.2 テイラー展開
1.3 指数関数とその微分
1.4 対数関数とその微分
1.5 複素数とオイラーの公式
1.6 まとめとポイントチェック
2.積 分
2.1 面積と積分
2.2 微分と積分の関係
2.3 定積分と不定積分
2.4 初等関数の不定積分
2.5 置換積分
2.6 部分積分
2.7 多重積分
2.8 まとめとポイントチェック
3.微分方程式
3.1 微分方程式の階数
3.2 1階微分方程式
3.3 2階微分方程式
3.4 まとめとポイントチェック
4.関数の微小変化と偏微分
4.1 多変数関数の微小変化と偏微分
4.2 偏微分の応用(1) ?力と位置エネルギー?
4.3 偏微分の応用(2) ?ヤコビ行列式とその性質?
4.4 まとめとポイントチェック
5.ベクトルとその性質
5.1 ベクトルとは何か
5.2 ベクトルの内積(スカラー積)
5.3 特別なベクトル
5.4 ベクトルの外積(ベクトル積)
5.5 ベクトルの3重積
5.6 まとめとポイントチェック
6.スカラー場とベクトル場
6.1 ベクトルの微分
6.2 ベクトル場とスカラー場
6.3 スカラー場の勾配
6.4 ベクトル場の発散
6.5 ベクトル場の回転
6.6 まとめとポイントチェック
7.ベクトル場の積分定理
7.1 ベクトル場の線積分と面積分
7.2 積分定理(1) ?勾配の場の線積分?
7.3 積分定理(2) ?ガウスの定理?
7.4 積分定理(3) ?ストークスの定理?
7.5 まとめとポイントチェック
8.行列と行列式
8.1 行列
8.2 行列の演算
8.3 いろいろな行列
8.4 行列式
8.5 行列式の性質
8.6 逆行列
8.7 連立1次方程式
8.8 行列の固有値と固有ベクトル
8.9 まとめとポイントチェック
あとがき
問題解答
索引
松下 貢[マツシタ ミツグ]
中央大学名誉教授、理学博士。1943年 富山県生まれ。東京大学工学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、日本電子株式会社開発部、東北大学助手、中央大学助教授、同 教授等を歴任。
内容説明
「力学」「電磁気学」「熱力学」に共通する“道具”としての数学を一冊にまとめ、豊富な問題とともに、直観的に理解できるように解説した入門書。
目次
1 微分
2 積分
3 微分方程式
4 関数の微小変化と偏微分
5 ベクトルとその性質
6 スカラー場とベクトル場
7 ベクトル場の積分定理
8 行列と行列式
著者等紹介
松下貢[マツシタミツグ]
1943年富山県出身。東京大学工学部物理工学科卒、同大学院理学系物理学博士課程修了。日本電子(株)開発部、東北大学電気通信研究所助手、中央大学理工学部助教授、教授を経て、同大学名誉教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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