内容説明
この教科書では、基本的な事柄をくわしく説明している。特に振動のモード(基準振動とも基準モードともよばれる)という概念を中心に据えて、それを理解することを主眼にした。
目次
1 単振動―重ね合せの原理
2 自由度2の振動―モードという概念
3 多自由度の振動―分散関係
4 連続体の振動―フーリエ級数
5 減衰振動と強制振動―共鳴
6 1次元の波―進行波と群速度
7 波束とフーリエ変換
8 3次元の波・電磁波・波の干渉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こずえ
1
振動・波動にかんして学部3・4年生が復習するのにいいと思う。初学者向けではない。初学者には物理テキストシリーズの寺沢氏が書かれているほうをおすすめ
しょうちゃん
1
フーリエ解析が最後まで三角関数で行われている(指数関数を使った話も補足程度に載ってる)のが、予備知識がある人間にとっては面倒だった。モードという言葉をほとんど説明なく使うので、モードが基本解のことだと気づけなければかなり読みにくいかもしれない。なぜ群速度が情報の伝達を表すのかの説明がないのが少し不満。それ以外はよかった気がする。個人的には多自由度の振動を物理的考察からうまく解いているのが新鮮で特に面白かった。2017/04/17
yuta
0
大学院試に向けて、学部時代の教科書を再読。振動・波動で他の教科書を読んだことないので、他本と比較はできないが、自分はこの教科書とは相性が相性が良い気がする。内容、読みやすさともに○である。2015/12/14
サンセット
0
電磁気学や有限要素解析の補助になるかと思って読んでみたけど、モードとか細かい計算による説明が分かりにくかった(要点が掴みづらくて見通しが悪い)。モードも初めは振動の形のことかと思ってたけど、「モードの形と固有振動数」とかいう文章が出てきて混乱(結局モードって何だ)。各種のモードに対して番号付けしたりしてるけど、数字の付け方にルールがあるのかという疑問も。量子力学やる人とかは分かりやすいのかな。2015/09/29
わたり
0
量子力学を学ぶための復習として再読した。初読時は気付かなかったが、後の範囲で大切となってくる様なことが満載なことに気付いた。大変良書2015/06/23