内容説明
ユークリッドが円をどのように考えていたかについての説明から始まり、円周率を調べるために、如何にいろいろな数学に関係してくるか、そして等周問題の解として現われる円について解説する。
目次
第1章 ユークリッド幾何の円(ユークリッド幾何と解析幾何;ユークリッドの原論;距離が先か、円が先か)
第2章 円周率π(円周率を実験的に求める;アルキメデスの方法;古代中国におけるπの計算 ほか)
第3章 πの数論的性質(ギリシャ数学の三大問題;代数的数と体;定規とコンパスで作れる数 ほか)
第4章 等周問題(古代ギリシャにおける等周問題;Steinerの方法;等周不等式(CroneとFrobeniusの証明) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
6
円周率を求めるテクニックの変遷と数学史におけるパラダイムシフトの関係が面白かったです。円の話題を通して、数学という学問全体についての見通しを良くし、興味をかきたててくれる本だと思います。2014/06/06
マッ
1
等周問題の証明が特に面白かった。 数学書だけと割と気軽に読める部分がある。2017/11/13
浦木
0
少し内容を飛ばしてしまったし昨年読んだ本なので感想というほどの感想が出てこない。 今年も読んでみようと思う。2014/08/30
Tm
0
πの超越性について知りたくなり読んだ本 凸という字の形が凸でないのは困る と書いてあったり 著者の明るい性格が感じられる本だった 晴れた日に再び読みたくなるような一冊だった2019/12/29