内容説明
ユークリッドが円をどのように考えていたかについての説明から始まり、円周率を調べるために、如何にいろいろな数学に関係してくるか、そして等周問題の解として現われる円について解説する。
目次
第1章 ユークリッド幾何の円(ユークリッド幾何と解析幾何;ユークリッドの原論;距離が先か、円が先か)
第2章 円周率π(円周率を実験的に求める;アルキメデスの方法;古代中国におけるπの計算 ほか)
第3章 πの数論的性質(ギリシャ数学の三大問題;代数的数と体;定規とコンパスで作れる数 ほか)
第4章 等周問題(古代ギリシャにおける等周問題;Steinerの方法;等周不等式(CroneとFrobeniusの証明) ほか)