出版社内容情報
《内容》 内外の文学書にみる小児疾患について,著者の豊富な知識と経験に基づく文学および医学的見地からの専門的考察を加えたメディカル・エッセイ。情緒や風情を楽しむ従来の随筆とはやや趣を異にし,むしろ正確な医学論文に近い印象を読む者に与える。「小児疾患」と「文学」の取り合わせの妙を味わう好著。 《目次》 第1章 風疹症候群第2章 オンディーヌの呪い第3章 ピックウィッキアン症候群第4章 結合体双生児-シャム双生児の謎第5章 結合体双生児-チャンとエン物語第6章 鎖肛第7章 Rh不適合第8章 クループ第9章 脳ヘルニア第10章 小児喘息第11章 急性骨髄性白血病第12章 ネフローゼ症候群第13章 内反足第14章 外斜視第15章 フェニルケトン尿症第16章 被虐待児症候群第17章 破傷風第18章 サリドマイド・ベビー第19章 全身性白皮症第20章 緑膿菌敗血症第21章 先天性股関節脱臼第22章 口蓋裂第23章 Munchhausen症候群第24章 未熟肺第25章 二卵性双生児第26章 非ホジキン型リンパ腫第27章 ダウン症候群第28章 神経性食欲不振第29章 硬膜下血腫(被虐待児症候群)第30章 ポリオとスティル病