出版社内容情報
《内容》 第2112回社団法人日本図書館協会選定図書。今までありそうでなかった,推理小説についての医学エッセイ。推理小説の中の医学的事項について医者という立場から作品・作家を分析。コナン・ドイルやアガサ・クリスティーをはじめ,エラリー・クイーン,マイクル・クライトンまで,様々な作品を取り上げ,解説。 《目次》 第1章 ヴァン・ダイン 『ベンスン殺人事件』/『グリーン家殺人事件』/『カナリヤ殺人事件』/『カシノ殺人事件』/『僧正殺人事件』第2章 アガサ・クリスティー 『邪悪の家』/『スタイルズ荘の怪事件』/『ABC殺人事件』/『牧師館の殺人』/『エッジウェア卿の死』/『三幕の殺人』/『アクロイド殺し』/『メソポタミアの殺人』/『カーテン』第3章 スー・グラフトン 『殺人のH』/『無実のI』第4章 パトリシア・コーンウェル 『検屍官』/『遺留品』第5章 エラリー・クイーン 国名シリーズ 『オランダ靴の謎』/『ギリシア棺の謎』/『ニッポン樫鳥の謎』第6章 E・S・ガードナー 『美しい乞食』と古畑種基先生/古畑種基先生/『美しい乞食』の医学的要素第7章 松本清張 日本の黒い霧(下山事件)第8章 マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー マルティン・ベック・シリーズ スウェーデン人の体格と外貌/女の生きざま(性生活における北欧女性の積極性)/医療と福祉第9章 コナン・ドイル 豊倉康夫先生/Cherington論文/シェリントン論文の作品別解説/シェリントン論文の論旨/Westmoreland&Key論文/その他の論文第10章 ジョナサン・ケラーマン 『大きな枝が折れる時』/『歪んだ果実』/『グラス・キャニオン』/『殺人劇場』/『少女ホリーの埋れた怒り』第11章 チャールズ・A・クレンショー JFK謀殺・医師たちの沈黙 『JFK謀殺』/ジム・ギャリソン著『JFK』第12章 ディック・フランシス 『帰還』第13章 マイクル・クライトン 『緊急の場合は』
内容説明
本書は推理小説の中の医療、医師、疾患等を“医者の眼”でほじくったものである。