内容説明
本書では筆者自身が外来や病棟でかかわり、症例検討会で議論した多数の症例の中から20例をpick upし、担当医がどのように判断してその症例がどのような経過をたどったかを解説しています。典型的な症状や検査所見を有し型通りの治療をして良くなった症例を選ぶことはあまりせずに、救急現場や初診の外来で非定型的な徴候を示して診断に迷ったり、経過中に予測しえない事態が発生して治療に難渋した症例を、あえて呈示しました。
目次
前胸部痛を主訴に来院した78歳男性
心雑音の精査にて紹介された21歳男子大学生
冷汗を伴う胸痛で救急来院した61歳男性
激しい胸部痛を訴えて救急外来を受診した47歳女性
不整脈を指摘され外来受診した47歳女性
労作時の呼吸困難をきたし救急外来に来院した59歳男性
全身倦怠感と息切れを主訴に来院した40歳女性
狭心症精査のため入院した65歳男性〔ほか〕