出版社内容情報
《内容》 「破傷風は本来予防注射の対象とすべき疾患で,治療の対象とすべきものではない」「この傷は破傷風になる,あるいはならないという判断はいかなる名医でもできない」「破傷風は比較的まれな疾患であるから,かえって危険な疾患である」。これら破傷風に関する金言の金言たるゆえんを平易に解説した。 《目次》 1. 破傷風の研究に貢献した人たち2. 破傷風ワクチンの効果3. 破傷風予防接種の実際4. 破傷風抗毒素の予防と治療効果5. 破傷風の死亡数と死亡率の変遷6. 破傷風の臨床像,経過と診断7. 破傷風の原因となった外傷8. 破傷風の治療と合併症9. 破傷風患者の予後と死因10. 破傷風患者収容施設11. 日常診療と破傷風12. 破傷風と法律問題13. 破傷風症状の発現機序14. 破傷風菌の分布と密度15. 破傷風菌の分離法と形態16. 破傷風毒素の構造と毒性17. 破傷風国際会議18. 文学作品に現れた破傷風