感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
2
「開業医の宿命」「零細医院の査定」「一網打尽」などのエピソードに首肯し、ハンパない「共感力」に満ち溢れたモリゾウ先生に共感しながら読みました。シオマリンテストとか懐かしい。修羅道に堕ちてやり場のない憤怒に苛まれる奈良野先生は、キューブラー・ロスの提唱した死の受容のようなプロセスが繰り返される六道輪廻に陥ってしまったのですね。波間に漂うネコクラゲになっちゃって、もはや現世に戻ることはないのであろうか。医事新報の連載も最終回を迎えたとの記事を読んで4巻目からまた読み継ぎ始めたこのシリーズも残すところあと一巻。2022/06/10