内容説明
筆者は、厚生省、厚生労働省の官僚として、医療、介護、年金、福祉の各分野で政策の立案、制度の改革に深く関わってきた。本書は、それらの最前線で携わってきた官僚であるが故に知り得た、社会保障制度改革の歴史を証言した貴重な記録(オーラルヒストリー)である。それは、「福祉元年」(一九七三年)に始まり平成三〇年に至る、「平成の社会保障」の真の姿である。
目次
平成の社会保障への証言(オーラルヒストリー)(厚生省入省からスウェーデンへの出向;1980年代の厚生行政;福祉八法改正について ほか)
平成と令和の間(2040年の社会保障の姿と骨太2018;厚生労働大臣の交替と社会保障の課題;総選挙とこれからの社会保障 ほか)
忘れえぬ人びと(胸の中で生き続ける外山さん;岩田克夫氏への弔辞;池田省三さんを偲んで ほか)
著者等紹介
中村秀一[ナカムラシュウイチ]
一般社団法人医療介護福祉政策研究フォーラム理事長/国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科教授。東京大学法学部卒業後、1973年に厚生省入省(社会局老人福祉課配属)。以後、在スウェーデン日本国大使館、北海道庁、厚生省老人福祉課長、年金課長、保険局企画課長、大臣官房政策課長などを経て、厚生労働省では大臣官房審議官、老健局長、社会・援護局長を歴任。2008年に退官後、社会保険診療報酬支払基金理事長に。2010年10月から2014年2月までは、内閣官房社会保険改革担当室長(2012年10月から13年8月まで社会保障制度改革国民会議事務局長兼任)として、社会保障と税の一体改革の事務局を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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