内容説明
1962年春、鹿児島からひとりの若者が横浜市立大学に入学した。全世界的なヌーベルバーグの奔流が、芸術・思想にあふれる時代。戦闘的学生運動の再建をとおして、新たな革命の道を模索する横浜市大生の青春群像が繰り広げられる。そして奥浩平の自殺と党派間抗争…。ひたむきに社会と政治に向き合う自己史の記録が、繰り返される歴史の今に甦る。
目次
第1章 横浜市立大学―戦闘的学生運動の再建へ
第2章 奥浩平の自殺
第3章 七〇年安保・沖縄闘争へ―福岡での常任活動
第4章 襲撃と反攻―ゲバルトの時代(1)
第5章 大衆運動との狭間で―ゲバルトの時代(2)
終章 離党と再起
著者等紹介
齊藤政明[サイトウマサアキ]
1942年、鹿児島に生まれる。母とともに父の待つ「満州」に戻り、敗戦後の1949年上海より一家で大分に引き揚げた。鹿児島ラサール高校を経て、1962年に横浜市立大学文理学部入学。「平民会」に所属して学生運動を開始。一年後に入学した奥浩平らとともにマル学同中核派横市大支部を結成。奥浩平との出会いと別れがその後の人生に大きな影響をもたらした。1967年同大学卒業後、大分、福岡の高校で二年間の教員生活。その後革共同全国委員会九州地方委員として常任活動。1979年革共同を離党。千葉県で学習塾を主宰。2006年「九条改憲阻止の会」の結成と2008年「京葉生き生き会議」立ち上げに参加。2009年に長崎県の離島に転居(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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