内容説明
小説を書いてみたい!SFの射程をつかみたい!でも、何から始めれば…。全部教えます。創立60年を超える日本SF作家クラブの会員が明かす創作の秘密。
目次
第1部 作家のリアルとそこで生きる術(SF作家のリアルな声―“対談”揚羽はな・大澤博隆・粕谷知世・櫻木みわ・十三不塔・門田充宏・藍銅ツバメ;SF作家になるには;戦略的にコンテストに参加しよう―さなコンスタディーズ2021‐2023)
第2部 フィクションとの向き合い方(え?科学技術とSFって関係あるんですか?本当に?;SFと科学技術を再考する―“対談”茜灯里・安野貴博・日高トモキチ・宮本道人・麦原遼;“社会”の中でフィクションを書く―“インタビュー”近藤銀河・津久井五月・人間六度・柳ヶ瀬舞;過去に描かれた未来―マイノリティの想像力とSFの想像力)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
女神の巡礼者
3
まさかこの歳でSF作家デビューを目指すなどという野望を抱いて読んだわけではありません。ただ著者の一覧でも覚えてる作家さんはちらほらしかいないというほどの、最近の若手SF作家さんが、どんなこと考えてSF小説なんて書いているのかなという興味で読んだだけです。しかし各作家さんの考えというよりも、現代のSF出版をとりまく環境について書かれている記述が面白かったです。webでの作品発表の場が増えて、それをきっかけに世に出るという構図は、最近の音楽シーンの状況とも共通しているようで興味深い。ところで近藤銀河さんて誰?2024/08/06
彩
3
代官山TSUTAYAのSFカーニバルで購入。『戦略的にコンテストに参加しよう』、既読でしたが、超勉強になります。2024/05/02
mirie0908
2
先日のSFカーニバルで知り購入。SFプロパー作家がSF小説を書き読者がそれを読む、という単純な構図は昔の話で、現在のSFの世界はもっと多様で幅広くなっていることがよくわかる。2024/05/12
kokekko
1
特に読んでも読まなくてもよかった本だったが、大森望の「どのSF/ミステリ作家が、どの賞の出身か」という網羅的な情報は読みごたえがあった。2024/05/02
ときのき
0
若手作家たちが、創作の発表だけで生計をたてることができないなかでどのように活動を模索しているかや、SFプロトタイピングが現在、SF作家の無視できない収入源になっていること、など興味深かった。近藤銀河のインタビューは迫力があった。身過ぎ世過ぎのための処世術としての作家活動サバイバル法紹介ではない、SFが社会と善く関わるための道標としての機能を持ち得るという具体的なビジョンが提示されていて面白かった。2024/10/09