内容説明
平野謙における芸術と実生活の詳細な足跡に加えて、その作品に登場する革命に生きた女たちの体験的証言を収録。戦後文学の代表的評論家の全体像を浮き彫りにして、新たな視座から戦後文学を解読する。
目次
序章 文学者、平野謙の「後ろ姿」
第1章 「戦争責任」と妻の存在
第2章 戦後文学の出発―個人的表明
第3章 家庭と文学の間
第4章 晩年の抵抗と散文精神
第5章 おんな活動家たちへの視線
第6章 ヒューマンな日常感覚の尊重
著者等紹介
阿部浪子[アベナミコ]
文芸評論家。静岡県浜松市に生まれる。浜松市立高校卒業。法政大学日本文学科卒業。明治大学大学院文学研究科を修了後、『平林たい子全集』全12巻(潮出版社)の書誌編さんにたずさわる。「信濃毎日新聞」読書欄の書評を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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