内容説明
現代資本主義の特殊な資本蓄積方法が世界大に急展開していることのメダルの裏側において、いま共同体としての国家や家族も崩壊の危機に直面している。いわばその中間領域にある多様な歴史に彩られた私たちの生活拠点である地域において、存在感を実証できるようなまちづくりへの参加、これこそが期待される政策的当為としての「地域協働体」であろう。
目次
第1編 国際関係と平和経済(共同体と権力;資本主義発生期の国際関係;資本主義体制と国際平和―19世紀の世界システム;戦争と平和の国際関係略史;民族問題の構造と焦点;民俗問題と国家;平和経済学の科学とイデオロギー)
第2編 地域社会の諸相(共同体の自己規律としての『論語』;地域コミュニティと市民的協働;地域経済研究の意義;グローバリゼーションと地域;日本海運の盛衰と港湾;磐越道開通と地域の課題;地域経済ウォッチング)
第3編 地域に絡めた自分史(幕藩体制と「内川廻し」水運―利根川河岸成立の必然性;文学と経済学に絡めた自分史;先達者を悼む;地方大学の学長として;我孫子市の文化行政への提案;座談会・我孫子市の近・現代の変容―市民による歴史研究の課題を探る;”乗り鉄”秋の3日間―四国、関西)
著者等紹介
石井英朗[イシイヒデオ]
1935年11月生まれ。1958年3月、大阪市立大学経済学部卒業。1968年3月、法政大学大学院(博)満期退学。1973年7月、我孫子市収入役。1976年4月、我孫子市助役(~1982年9月)。1983年12月、我孫子市議会議員(~1995年11月)。1991年4月、いわき短期大学教授(~1995年3月)。1995年4月、東日本国際大学教授(~2008年3月)。2008年4月、東日本国際大学学長(~2012年3月)。2012年4月、東日本国際大学名誉教授、東洋思想研究所名誉所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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