内容説明
東京帝大助手から社会主義諸派の論戦渦中のドイツに留学しマルクシズムを研鑽。九州帝大に職を得て間もなく「赤化教授」として追われ、世界初の『マルクス・エンゲルス全集』を編纂。論壇での活躍は、マルクシズムが知識人を圧倒した時代の息吹を感じさせる。人民戦線事件で獄に繋がれ戦時下を馬鈴薯で生き抜いた。櫛田民蔵、山川均、猪俣津南雄、大森義太郎、山田盛太郎、宇野弘蔵との切磋琢磨の記述は意気盛んな若き群像を活写し、自由主義論争は暗い時代のインテリの空気をうかがわせる。戦後は『資本論』翻訳とマルクス経済学の彫琢に傾注しつつ、山川、鈴木茂三郎、荒畑寒村らの激動期の模索に関与。社会党揺籃期の秘史でもある。
目次
第1章 晩生の若木
第2章 野に放たれた虎
第3章 ファシズムと対峙
第4章 日本資本主義論争
第5章 獄中と戦時下をしのぐ
第6章 戦後戦略論議と『資本論』三昧
第7章 『前進』と『経済学方法論』のころ
著者等紹介
石河康国[イシコヤスクニ]
1945年生まれ。社会主義青年同盟、社会主義協会、新社会党などにたずさわる。著書、共著書、編著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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