内容説明
「労農同盟論」から「アジア的復古」を導いた「農民革命」へ。中国革命のパラダイム転換は、二つの巨大な「後進社会主義」党=国家という独裁的政治権力を背景にして「恣意的に」行われた。K・A・ウィットフォーゲルの中国革命論の観点から、中国革命史における「大転換」の意味と、現代中国像の枠組みを問い直す。
目次
中国革命論のパラダイム転換
第1部 K.A.ウィットフォーゲルの中国革命論(「ブルジョワ民主主義」と国共合作―K.A.ウィットフォーゲルの中国革命論(1)
農民問題と「アジア的復古」―K.A.ウィットフォーゲルの中国革命論(2)
毛沢東主義と「農民革命」―K.A.ウィットフォーゲルの中国革命論(3)
統一戦線の再形成と崩壊―K.A.ウィットフォーゲルの中国革命論(4))
第2部 中国における“アジア的なもの”と世界史の再検討(中国近代のロンダリング―汪暉のレトリックに潜む「前近代」隠蔽の論理;『東洋的専制主義』「前文」への解題とその全訳)
中国における「アジア的」なもののゆくえ―あとがきに代えて
著者等紹介
石井知章[イシイトモアキ]
1960年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学博士。(社)共同通信社記者、ILO(国際労働機関)職員を経て、明治大学商学部教授。高麗大学、スタンフォード大学、南京大学客員研究員(2007‐2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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