内容説明
世界的にも異色といわれた階級的な社会党・総評運動はどう形成され、なぜ後退し解体されたか。55年体制下で、労農派は社会主義協会として、社会党・総評ブロックと社会主義を融合させようと努めた。左社綱領論争、三池闘争、日本的社会主義の錬成、ソ連崩壊と社会党・総評の解体へ。社会党左派の前進と後退の歴史と重ね反省。
目次
第5部 初期社会主義協会(社会主義協会の発足と左派社会党;「左社綱領」論争と高野実;社会党の統一)
第6部 統一社会党の強化へ(統一社会党と五五年体制の出発;山川均亡き協会へ;党再建論争と安保・三池の準備;安保・三池闘争と構造改革論争;協会組織の拡充)
第7部 日本的社会主義の錬成(「社会主義への道」と「協会テーゼ」;活動家の結集;分裂と再建)
第8部 「高成長」の破綻と社会主義協会規制(反転攻勢;高揚と暗転;社会主義協会規制と「参加・介入」論)
第9部 総評・社会党の解体(八〇年代前半の混迷;「護憲派」の反抗、ソ連の崩壊;社会党の解体と協会;これから)
感想・レビュー
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スズキパル
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1951年の「社会主義」創刊から社会党の解体までを辿る労農派マルクス主義理論集団「社会主義協会」の通史。社会党の「現実路線化」や社民主義政党化に常に抵抗する社会党最左派の視点から、社会党内の路線対立も詳細に描かれている。80年代半ば以降、社会党はマルクス主義を放棄し、総評や連合の圧力で方向転換を迫られる中、協会は「新党へのなだれ込み」「自党への踏みとどまり」「護憲新党路線」等が入り乱れ、混迷をきわめてゆく。著者は後の新社会党系で活動する協会員だが、協会の混乱期の描写も公平かつ平等に描かれていると思われる。2024/09/01




