内容説明
いくつかの地域の事例を通じて、「土着的近代」を考える材料を提供し、従来の「資本主義vs社会主義」という枠組みだけでは捉えることができなかった、平和構築の主体者としての人間の意識化・主体化・連帯の新たな視点を提起する。
目次
第1章 アリー・シャリーアティーにおける宗教と社会変革
第2章 南アフリカのアパルトヘイト撤廃運動における宗教の役割
第3章 南アフリカにおけるキリスト教徒と社会主義者の連携
第4章 日本の「近代」国民国家形成期における宗教と社会変革
第5章 韓国における東学運動と社会変革
第6章 戦後日本における仏教と社会変革
終章 土着的近代と非暴力的・平和的共生世界の構築
寄稿「土着的近代」で再び繋がる東アジア(趙晟桓)
著者等紹介
北島義信[キタジマギシン]
1944年、三重県四日市市の浄土真宗本願寺派円勝寺に生まれる。1967年、大阪外国語大学インド語学科ヒンディー語学専攻(現・大阪大学外国語学部)卒業。1969年、大阪市立大学文学部文学科哲学専攻卒業。1972年、大阪市立大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。1972年、真宗高田派正泉寺に入寺、1994年、正泉寺住職。現在、正泉寺前住職、正泉寺国際宗教文化研究所所長、三重宗教者平和協議会代表。『リーラー「遊」』発刊・編集長。暁学園短期大学教授、四日市大学環境情報学部教授をへて、現在、四日市大学名誉教授。黒人研究の会(現・黒人研究学会)元代表。地域文化学会理事・『地域文化研究』編集長。専門は、現代英語圏アフリカ文学・インド文学・文化論、宗教社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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