目次
序章 二十世紀チベット史の軌跡が語るものは何か
第1章 米空軍輸送機がチベットに墜落した―その背景にある英露米中の絡み合い
第2章 米諜報局CIA密使のチベット高原縦断記録―アメリカの本格的介入が始まった
第3章 東西冷戦の孤児となったチベット―カンバ族の蜂起と冷徹な国際情勢の矛盾
第4章 チベット解放を目論むCIA謀略顛末記―ゲリラ蜂起武器空諭、米印連携ムスタンゲリラ、中印国境紛争支援
第5章 チベット支援に生涯を捧げた冒険男パターソンの物語―秘境探検行から民族抵抗の軌跡まで、その真相を語る証人
第6章 チベット民族壊滅を図った中国共産党政権の残虐行為を暴く―勇敢な英国女性が企てた、その証拠を探究する旅
第7章 モンゴル族が人民解放軍チベット侵略を先導した―最強の騎馬軍団を育てたのは満州国関東軍だった
第8章 「天」の国は「夷」を駆逐する―チベット民族抗争史の背景にある中国共産党政権「百年マラソン」戦略
終章 チベットの教訓
著者等紹介
倉知敬[クラチケイ]
1939年生まれ。一橋大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
12
『The CIA's Secret War in Tibet』『Lost in Tibet The Untold Story of Five American Airmen, a Doomed Plane, and the Will to Srvive』他、訳書未刊の書籍を通して詳らかにされるアメリカによるチベット支援活動の裏側。ゲリラ蜂起支援やスパイ活動、関係国との外交の推移など、独立を求めるチベットをめぐる各国の思惑が垣間見える。◇「日本人は漢民族の本当の怖さを知らない」と言う楊海英の言葉を思い出す。2017/11/15
犬養三千代
7
最初はチベットでの冒険譚的なお話。だが第8章と終章に恐れをなした。21世紀には日本が20世紀のチベットと同じような目に遭うとのこと。日本の現状を鑑みると確かにそうなりそうな気がする。 中国の百年マラソンは着実に勝利を納めつつある。 「とうしょうへい」の「野心を隠し能力を蓄えろ」 四千年を侮った日本陸軍。 勝負にならない。2017/12/19
Masako3
3
★★★ 日本にチベットの現状を伝える為に海外の記事をまとめて日本語で編まれた。衝撃の内容だ。中国のチベット民族への迫害は、欧州などで取り上げられることがあるとか、チベットで抗議の焼身自殺が相次いでいるいう知識くらいはあったが、本書の内容はほとんど初めて知ることばかりだ。これは知らねばなるまい。 2018/01/14
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