内容説明
「兄弟関係」とも言われるほどの仲だった中華人民共和国とベトナム民主共和国。ベトナム戦争当初は共にアメリカと戦っていたが、中ソ対立を切っ掛けに隙間風が吹く様になっていった。ベトナムとソ連が密接に関係していくのと同時に中国とアメリカは歩み寄りを見せ始める。そしてベトナム戦争終結直後にベトナムのカンボジア侵攻と占領、そして中越戦争が勃発するのだった。米ソ中越の四国間のバランスのせめぎ合いを豊富な資料に基づいて実証的に解き明かす。
目次
序論
第1章 中越関係の形成
第2章 中越関係の変質
第3章 米越交渉と米中和解への動き
第4章 キッシンジャー秘密訪中とベトナム問題
第5章 キッシンジャー10月訪中とベトナム問題
第6章 ニクソン訪中とベトナム問題
結論
著者等紹介
張剣波[チョウケンハ]
政治学博士(早稲田大学)、中日ボランティア協会代表、早稲田大学、東京女子大学非常勤講師。1987年4月来日、1995年4月より早稲田大学大学院政治学研究科国際政治専攻修士課程、博士後期課程。2006年2月18日に中日ボランティア協会を創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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