内容説明
歴史の複合的発展の視座から、維新革命史を分析し、動乱と躍進の時代を統括した明治国家の全体像を解明する。
目次
第1篇 初期ブルジョア国家の諸形態(イギリス名誉革命体制=議会主義的君主政;フランス第一帝政=ボナパルティズム;フランス復古王政=君主主義的立憲政;ドイツ・ビスマルク帝国=立憲政府政)
第2篇 明治国家に関する諸論の批判的検討(天皇制絶対主義論の錯誤―中村政則「近代天皇制国家論」批判;ボナパルティズム説の欠陥;『明治維新の新考察』に対する書評へのリプライ;明治維新史研究の現況と国民国家形成論について)
第3篇 明治国家の分析(分析の方法的視座;立憲国家の建設;国民国家の造型;天皇制国家の相貌;明治国家は君主主義的立憲政か立件政府政か)
著者等紹介
大藪龍介[オオヤブリュウスケ]
政治学研究者。富山大学教授、福岡教育大学教授を歴任。1938年福岡県三潴郡生まれ。1961年九州大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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