内容説明
日韓の文化交流にはさまざまなものがあり、今回はその中から韓国伝統の氣功と、ソウルから東京を歩く朝鮮通信使友情ウオーク、韓国山寺のテンプルステイの魅力を紹介します。中国、韓国、日本で発達した東洋医学はたいへん奥が深く、なかでも補瀉治療にとって氣功はいちばん大事なこととされており、その体験を紹介します。二〇〇七年に朝鮮通信使来日四百年を記念して始まった友情ウオークは、日韓国交正常化六〇周年の今年で一〇回目を迎え、惜しまれながら最後となりました。収録した講演は二〇二三年の第九次を前にして行われたもの。その意義を伝えています。最後に収録した韓国の山寺は、歴史的建造物として世界遺産にも登録されている寺院を、テンプルステイを使って泊まり歩く魅力と、日本仏教との違いを教えています。
目次
第1講 東洋医学の日韓交流―韓国伝統氣功の「氣」の体験
第2講 ソウルから東京を歩く―第九次朝鮮通信使の意義
第3講 世界遺産 韓国の山寺―テンプルステイで知る日本仏教との違い
著者等紹介
〓〓映[ハイジュンヨン]
釜山出身。本貫慶北星州。23歳で来日。製薬会社で勤務の後、鍼灸の道へ。原点は1644年に朝鮮の医師、許任が編纂した『鍼灸経験方』。現在、日韓親善協会の常任理事。愛知県鍼灸師会特別顧問。滋林鍼灸研究所所長。日本東醫學會会長。韓国東醫學會副会長。史蹟文化保存會。美療研究所所長。GINZAJIRIN代表。竹塩研究所所長。韓国と日本の伝統における東洋医学交流の架け橋の役割を担い幅広く活動する
遠藤靖夫[エンドウヤスオ]
1942年生まれ。1965年朝日新聞社入社、大阪本社編集局スポーツ部長、東京本社文化企画局スポーツ部長、伊能ウオーク総合プロデューサ。現在「21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会」会長。ウオーク歴、1999年~2001年伊能ウオークで日本一周の三分の一(約3000キロ)2005年4月~5月韓国一周(1575キロ)2007年から朝鮮通信使ウオークが始まり2025年まで10回、ソウル‐東京2000キロ(陸路1200キロ)を歩く
宋寛[ソウカン]
1947年仙台市生まれ。東北大学農学部卒。『民団新聞』など在日韓国系新聞社で記者活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。