内容説明
今号は政治に関わる三つの講演を収録しました。一つ目は政治との驚くほどの癒着が明るみに出た旧統一教会の実態と問題性。二つ目は、いま全国で起きている学校崩壊の現実です。いずれも安倍政治が残した負の遺産であり、通り過ぎることのできない大問題です。三つ目は、日本に帰化して参政権を取得し、2022年参院選に立候補した在日二世の生き方。在日にとっては苦渋の選択であり悩み抜いた末の決断でした。ダイバーシティなどの言葉があふれる日本社会ですが、それを実現するためにもしっかり考えたい課題です。
目次
第1講 民主主義を壊す政治と宗教の癒着―旧統一教会の問題性(有田芳生/前参議院議員)
第2講 「先生不足」が生んだ学校崩壊―安倍「教育再生」路線がもたらしたもの(竹村雅夫/藤沢市議会議員)
第3講 在日として参院選に立候補―誰もが大切にされる社会の実現へ(金泰泳/東洋大学教授)
著者等紹介
有田芳生[アリタヨシフ]
1952年京都府生まれ。出版社を経てフリージャーナリスト。統一教会、オウム真理教事件等の報道にたずさわる。2010年に民主党から立候補して参議院議員となり、拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題などにとりくむ(~2022年)
竹村雅夫[タケムラマサオ]
1954年横浜市生まれ。藤沢市立中学校の教諭を経て、2007年から藤沢市議会議員(4期)。現在、NPO法人ポトピ理事、社会福祉法人光友会評議員、NPO法人昴の会理事
金泰泳[キムテヨン]
1963年愛知県生まれ。父は在日1世、母は2世。2009年に日本国籍を取得。2022年参院選にれいわ新選組から立候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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