内容説明
歴史は「現在と過去との対話」と言われ、人々が重ねてきた地層にも例えられる。現在に生きる私たちは、その過去と対話し主体的に捉えてこそ、未来に向かって進むことができる。第1講で紹介される信濃毎日新聞の特集と、そこから生まれた五つの提言は、誠実に歴史に向き合うことの大切さを私たちに教えている。その意味で、姜徳相著『関東大震災』復刻と、呉徳洙監督の映画『在日』は、前に向かって進むための、かけがえのない歴史記録である。
目次
第1講 「記憶を拓く―信州・半島・世界」足元から、「国」の枠を超えて考える日韓
第2講 姜徳相著『関東大震災』復刻出版の意義
第3講 映画『在日』上映と呉徳洙監督を語る
著者等紹介
田中陽介[タナカヨウスケ]
1977年京都府生まれ。2001年信濃毎日新聞社入社。飯田支社、長野報道部、上田支社、松本報道部デスクなどを経て現在、長野報道部デスク。担当・関心分野、警察・司法、平和・安全保障、若者(18歳選挙権)、地方行政
高二三[コイーサム]
1951年東京生まれ。両親は韓国済州島出身。大学卒業後、雑誌『季刊三千里』の編集に従事。1987年、新幹社を設立。在日韓国・朝鮮人をめぐる問題や、済州島四・三事件の真相究明運動などに一貫して取り組んでいる
金昌寛[キムチャンガン]
プロデューサー
辛仁夏[シンイナ]
フリーランス記者
清水千恵子[シミズチエコ]
フリーランス記者
〓哲恩[ペーチョルン]
一般社団法人KJプロジェクト代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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