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内容説明
西の技術大国の高度成長がヘン!?
目次
妄言?!草原化プラン:ドイツ農場化の危機
モーペッド:モンペと袴でもOK
最小の尖頭機メッサーシュミットKR
ゴッゴモビール:泡てて作った?
イセッタ:焦って作った?
フォルクスワーゲン:民族(フォルク)の車から国民/大衆(フォルク)の車へ
カブトムシの売上、伸びーとる
ボルクヴァルトとゴリアテ:喰うカー、喰われるカー
ベンツ:べつに日本のバブルに合わせたわけじゃないんだからねっ!
ポルシェのトラクター:「緑の中を走り抜けてく、真紅なポルシェ」〔ほか〕
著者等紹介
伸井太一[ノビイタイチ]
京都府生まれ。ドイツ現代史研究者(空襲、記憶文化、消費文化、サブカルチャーなど)。また、歴史コミュニケーター(ライター)としてもドイツ史の面白さを広める活動に従事。現在、ドイツの某機関にて調査研究員として勤務。2012年4月からは、某私立大学で『ニセドイツ』のテーマ「ドイツの製品文化史」に関する講義を開講(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬憑……(ふゆつき)
3
1、2と東ドイツを扱っていたが、今回の3は西ドイツがテーマ。東ドイツに比べ多少のメジャー感はあるものの、相変わらずのニッチな視点でドイツの本質に迫ってます。キレイな写真が満載で、アート本の様な体裁ですが内容は深く、アート気分でドイツ史も勉強出来るお得な本です。なお、このシリーズの編集を手掛けたハマザキカク氏のブログも面白いので、興味があれば一読してみてはいかがでしょうか。2013/01/27
onisjim
3
東ドイツをテーマにした1、2巻から今度は西ドイツが主題。「ヴェスタルギー」というのはだじゃれ好きな著者の造語かと思いきや、Googleで "Westalgie" がヒットしたので実際に使われているようだ。26,000件程度なので「オスタルギー」ほどではないだろうが。とまれ、1990年に西ドイツもまた消滅したとさりげなく巻頭言で指摘してみせるところなど、単なるおもしろおかしい紹介本ではないのだなあと感じた。まあ、おもしろおかしく読めますけどね。2012/03/12
どぅまち
2
東があれば西もある、ということで、西ドイツもまた「似せ」ドイツである。資本主義は共産主義があるから、共産主義は資本主義があるから、という両軸あっての存在という一文が腑に落ちた。相変わらず一般的なドイツ現代史では知りえないあれこれを解説。西ドイツのアイデンティティはアメリカや日本ばかりでなく、ほかでもない東ドイツが強固にかかわっており、それが現代ドイツまで続いていたりするので、いま改めて東西ドイツの事情を知る意義であろう。2014/12/27
ヤクーツクのハチコ
2
ドイツの料理人は誠心誠意をこめて料理をまずくし、かつ、反省はない。 缶詰パスタとは神とイタリア人をも恐れぬ所業だ(本文より)。 「ギャルハイジと優男ペーター」の絵にウケた。ぜんぜんさわやかなアルプスじゃないなあ。2014/04/20
nuna
2
1,2は未読。今は無き西ドイツをその工場製品やキーワードから紹介している。教科書的な固さとサブカル趣味本の緩さの間を縫って楽しみながら勉強にもなる本。写真も良い。唯一にして最大の欠点は各トピックのリード文の駄洒落。本当にうんざりした。全体としてはそのうんざりを上回る良さがある……それと何で「ニセ」ドイツなのかは結局理解できなかった。インパクトはあるけどさ。2012/05/08