自主管理社会趣味
アイラブユーゴ 〈1(大人編)〉 - ユーゴスラヴィア・ノスタルジー

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784784511075
  • NDC分類 302.393
  • Cコード C0022

出版社内容情報

民族・言語・宗教 そして国際政治・社会主義経済・共産主義思想など現代政治学の全てが詰まった世界でも稀に見るSFチックな実験国家はいかに理論武装したのか?
シリーズ全3巻の第1巻目となる大人編はティトー・パルチザン・共産主義者同盟・全人民防衛軍・ルシン人やゴーラ人などマイナー少数民族・三院制などユーゴスラヴィアを知る上での前提となる理論的なテーマを4人の東大院卒の若手ユーゴ研究者が豊富な資料とともに解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kaorie

9
ツイッターで某国関連の私のツイートを偶然ふぁぼして下さった方が編集をされている本。読メの本棚に「ユーゴスラヴィア」がある程度にユーゴ愛に憑りつかれた私にとっては運命的な出会いだった。一朝一夕には理解し難いユーゴスラヴィアの歴史を、たくさんの貴重な社会主義連邦国家当時の写真を盛り込んで分かりやすく解説した良書。パルチザンから崩壊までのユーゴの歴史を記した、一般の(非専門家、学者という意味で)ユーゴノスタルギストにも分かりやすい本は他にないだろう。全3冊ということなので、今後の2冊の発売も心待ちにしている。2014/09/06

富士さん

5
ユーゴスラビアに興味があっても、日常や生活こそその社会の核だと考えるものにとっては、手ごろな本が政治の話ばかりなのは不満でした。本書は共産趣味需要を露骨に狙って、解説が下衆なのが引っ掛かりますが、内容は濃く、写真もいっぱいで、この国を根から理解するには稀かつ絶好のものだと思います。政治というタテマエでは分からない日々の生活に現れる心性は対象の研究を深めるには必須のはずなのに、旧共産圏では冷戦的覗き見レベルを超えていないように感じるのは残念でなりません。共産主義の実験を測るには、そこが重要だと思うのですが。2020/11/06

肉尊

4
ユーゴノスタルジアは確かに分かる気がする。ソ連に嫌われ独自の発展を見せた旧ユーゴ。ソ連を反面教師として「自主管理」路線に走るが、今読んでる『1984』の管理社会とも違うようだ。個人的には、ユーゴがコミンフォルムから脱退させられたのは、マーシャルプランに食いついたためだと思っていたが、違ってた。ユーゴ拡大路線の一環として、アルバニアとブルガリアを含めた8か国構想がスターリンの逆鱗に触れ、結果的に袂を分かつことになったから餌に噛りついたことのようだ。2020/12/16

保山ひャン

3
政治、ティトー、社会、対外関係の項目で、ユーゴスラヴィアのよもやま話で盛り上がる。写真多数。一般的な解説ページもあるし、マニアックな話題もある。面白い!2017/02/19

ELW

1
『お笑い北朝鮮』とか『ゴーマニズム宣言』を思い出させる表紙につられて、需要のなさそうな本を買ってしまった。しかし、ユーゴのコミンフォルム追放の前奏曲が、まさか、ブルガリアとの連邦国家構想だったなんて。アラブ 連合共和国並み。漫画『石の花』を読んでおいてよかった。2017/12/23

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