大学入試問題問題シリーズ
絶対に解けない受験世界史 - 悪問・難問・奇問・出題ミス集

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  • サイズ A5判/ページ数 463p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784511013
  • NDC分類 209
  • Cコード C7022

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tieckP(ティークP)

7
大学受験の世界史の問題から、まっとうな受験生にとってはアンフェアな問題を拾い出し、薀蓄とともに解説した本。友達が書いた本なのでどうしてもひいきが入ってしまうが、一度通読したうえでパラパラ眺めてもまた面白い。おそらく珍問を探すテクニック以上に、それをエンタメに昇華して解説する手際に優れているのだと思う。そして出題者を批判する立場から書かれながら、上段に構えたような傲慢さが表れないのが筆者の健やかな魅力だと思う。もちろん誰が読んでも面白いと言うには内容が高度すぎるが、関心を持った読者を決して裏切らない本。2014/10/10

ソラヲ

5
出題ミスは論外として、これだけ悪問・難問・奇問が出題されるとなると世界史受験者は地理や日本史の範囲もカバーしなくてはならないという気持ちになってしまう。どうやら早稲田大学の受験生には出題ミスを見抜いたり悪問に出くわしたときに出題者の意図を読む能力が求められるようだ。「作問」の事情については『大学入試 担当教員のぶっちゃけ話』(中公新書ラクレ)が詳しいが、本書はそういった作問担当者だけでなく教科書会社や専門家・知識人に対しても具体的な提案を示し、かつ現行の世界史教育の問題点を考察しているという点で意義深い。2015/11/22

仮名文字一刀流ネ右

5
「あ!この問題の理不尽さ、解答不能具合、『絶対に解けない受験世界史』でやったことがある!」と、この書を手にした後世の受験生が口にしないことを祈るばかりである・・・/個人的には上智大の無慈悲なキリスト教問題と、千葉大のレパントの海戦の屏風絵の鬼畜さが印象に残る。後者は話を膨らませれば、屏風絵に隠された陰謀を読み解くなんかダン・ブラウン的な小説書けそう。2014/10/06

lily

4
悪問奇問出題ミスを集めたただのエンタメ本かと思いきや、受験生に良問を提供することが努力に報いることだと説く高尚な批判書。内容も示唆に富んで読み応えがあり、勉強になった。早慶上智などの有名私大の問題が範囲外のクイズ大会になりがちなのは、良質な論述を出しても受験料増加に結びつかないという商業主義的側面があるという視点には首肯した。やっぱり論述は国公立の矜持であってほしい。東大は官僚養成の正統、京大は研究者養成の反逆児、一橋は異端児というのは言い当て妙。続編も楽しみ。2019/02/03

ELW

2
参りました。同僚の読書メーターで釘付けになってお借りしました。早稲田がダメなのはよくよく知ってましたけど、上智が凶悪なのは知らなかった。一橋の朝鮮史贔屓とかはどう扱われるんだろう。アウクスブルクを解き明かして下さったからには、ペテルブルクをドイツ語かロシア語かで考究し ていただけたら、感謝。2019/03/30

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