内容説明
「今に見てろよ…スゲーんだから俺は…そのうちビッグになる!」いますよね、こういうキモいヤツ、痛いヤツ…。自己愛が肥大化した、社会不適応ニート、誇大妄想引きこもり、対人恐怖症ヲタク…。実は過去の偉人達も、近くにいるダメ人間と同じだったりして?現代病理的なキーワード・概念で、日本史の偉人64人を再解釈。
目次
仁徳天皇
菟道稚郎子
大伴旅人
石川名足・春澄善縄・大蔵善行
小野篁・在原業平
醍醐天皇・藤原伊尹・木曽義仲
寂照
花山天皇
藤原頼通
白河天皇〔ほか〕
著者等紹介
山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
大阪府出身。京都大学法学部卒
麓直浩[フモトナオヒロ]
和歌山県生まれ。京都大学医学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T
4
P104 悪口しかいえないなら黙ってなさい P136 短い人生で馬鹿の相手をするくらい無駄な事はない2016/04/24
ATS
3
★★☆偉人と呼ばれる人たちのダメな部分を抽出した人物辞典。古代から近代まで64人を取り上げている。参考文献も多く、緻密に調べられている印象。偉人も今生きている人間と同じで、完璧な人などいない。人間はいいかげんであるということを認めることが、異なる価値観や多様性を受け入れることにつながるのではないでしょうか。苦言を呈するとすれば、やや文章が読みにくく、内容が入ってこない。改善の余地があると思われる。2016/08/12
れじーな
3
歴史人物列伝日本版。世界史編から読み始めたのに、気が付いたら日本史編を読み終えていて、やっぱり自分は日本史の方が好きなんだな、と実感しました。メジャーどころからマイナーどころまで、時々無理矢理にダメ人間扱いをすることで、歴史に興味を持たせよう、ということなんでしょうか。「セクシィ!古文」とかと同様、最近多いパターンですね。日本史は茶、世界史は青で表紙が色付けしてあって、実は某有名教科書を意識しているのかしら、とも思ってみたり。2012/02/07
siomin
2
最近読み漁っている社会評論社の本。日本の歴史を彩った人々は,どうしようもないダメ人間ばかり,ということを述べた1冊。 歴史に名を残す人ですから,社会常識やら道徳やらの規範から突き抜けた人もいるでしょう。それ自体は面白い。ただ,伝説をさも現実の出来事として断罪するのはどうかと思いますし,ちょっとしたエピソードを大げさに述べているのは不満です。大久保利通がハゲを隠していたレベルで,「ダメ人間」呼ばわりされるのは可哀想。 日本の偉人の知られざるエピソード集と銘打っておけば良かったのでは。2015/03/07
桃水
2
2011/12/08:日本史上の偉人たちのあまりのダメ人間っぷりにおもわず笑ってしまいました。 もっとも史実かはっきりしないエピソードからダメ人間認定しているものもあるので話し半分の雑学感覚で。2011/12/08