内容説明
1968‐69という不思議な時代、若者たちにとって伝書鳩は、漫画、車・オートバイ、そして学生運動と並ぶ重要なアイテムだった。伝書鳩による錬金術。三越でも鳩が売られていた。東京・府中の三億円事件の犯人と名のり出た男が起した一大詐欺鳩レース。そのトリックの真相に迫る。
目次
第1章 三億円事件と学生運動(名乗り出た三億円事件真犯人;「3億円事件『白バイの男』衝撃告白!」連載の衝撃 ほか)
第2章 伝書鳩による錬金術(「レースで優勝した鳩は、高い値段で売れますからね」;年率百パーセント以上の利回り ほか)
第3章 一大詐欺レースのトリック(一八〇〇粁翔破鳩「鹿児島号」購入者の煩悶;はずされていた日鳩の脚環 ほか)
第4章 1968‐69という不思議な時代(「アメリカへ行って日本との貿易でもやろう」;捜査圏内から逃れるために ほか)
著者等紹介
吉田和明[ヨシダカズアキ]
評論家・コラムニスト。千葉県館山市生まれ。法政大学経済学部卒業。東京工業大学社会理工学研究科博士課程修了。80年代に総合評論誌『テーゼ』を創刊、主宰。大学やカルチャーセンターの講師を務める。現在、日本ジャーナリスト専門学校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TURU
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三億円事件の真相に期待して読むとがっかりする。鳩レース詐欺を行った二人のオッサンが「自分達は三億円事件の犯人だ!」と虚言したのを真に受け、吉田和明と言う名のオッサンが出した本。三億円事件より、こんな本がよく出版できたのかと言う謎の方が大きい。2014/01/29
石橋誠一
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「3億円事件」というタイトルが気になって図書館で借りて読みましたが、かなり早い段階で3億円事件の話は終わってしまい、伝書鳩(鳩レース詐欺)の話が主体の本でした。 騙されたと思いましたが、ちゃんと「3億円事件と伝書鳩」とタイトルにもあるので騙してはいないんだと思います。 私は伝書鳩がきっかけで事件の真相究明ができたのか思いながら読みましたが、全然違いますので伝書鳩好きな人は是非どうぞ。2013/12/21
Kei Kobayashi
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三億円事件より、伝書鳩レース詐欺の話のほうがおもしろかった。2011/10/11