内容説明
本巻には、『科学とイデオロギー―マルクスとウェーバーをめぐって』(一九六八年、青木書店)『歴史と主体性―マルクス主義における社会科学と哲学』(一九六九年、青木書店)の二著作を収録。収録二著作では、社会科学の自立性と非イデオロギー性を方法的に確認し、さらに経済学におけるその意義と役割を究明するという作業が展開されている。『科学とイデオロギー』では、主としてマルクス主義論の発展史のなかでのその扱いの変遷をたどり、『歴史と主体性』では、主としてわが国でのこの問題に対する論争の過程をたどった。
目次
科学とイデオロギーマルクスとウエバーをめぐって(マルクス主義における科学とイデオロギー;マルクスのウェーバー化を排す)
歴史と主体性―マルクス主義における社会科学と哲学(日本マルクス主義の方法論的展開;現代における科学とイデオロギー)
著者等紹介
降旗節雄[フリハタセツオ]
1930年長野県、穂高町に生まれる。’53年信州大学文理学部卒業。’61年東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。’70年北海道大学経済学部教授。’74年筑波大学社会科学系教授。’85年帝京大学経済学部教授。現在に至る。’94年筑波大学名誉教授
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