内容説明
本書は一九八〇年代後半より音を立てて進行してきた教育行政の国家主義化、右傾化に対して、一歩も後退せずに闘ってきた教師の記録である。
目次
第1部 「事件」はこうして作られた(一九九七年)(『事件』の発端…足立十六中校長の言動;私の知らないところで大騒動 ほか)
第2部 「偏向教育」キャンペーンの展開(一九九八年)(所属組合員を売った全教・東京都教職員組合;迷惑な「人権派」弁護士と底意ある公明・自民区議の活動 ほか)
第3部 「処分」につぐ「処分」(一九九九年)(送り込まれた新校長・新教頭とのデス・マッチ;東京都教育委員会による懲罰・長期・人権侵害研修の強制 ほか)
第4部 「研修」という名の懲罰に抗して(二〇〇〇年~二〇〇三年)(東京都教育委員会による懲罰・長期・人権侵害『研修』の実態;「人権侵害都議・土屋たかゆき」というターゲットを捕捉 ほか)
著者等紹介
増田都子[マスダミヤコ]
1950年東京・中野に生まれる。1972年島根大学卒業。1973年江東区立第四砂町中学校で教職をスタート。1975年葛飾区立四ツ木中学校に転勤。1987年足立区立第十二中学校に転勤、紙上討論授業を始める。1997年足立区立第十六中学校に転勤―母親が起こした「反米偏向教育」攻撃事件に巻き込まれる。1999年二学期から現場はずしをされ、都立教育研究所(2000年から「東京都教職員センター」と改称)で人権侵害の懲罰・長期研修を強制される。2002年~現場復帰
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