内容説明
海軍少将柳楢悦の三男として生まれる。学習院在学中、白樺派に参加。朝鮮美術に注目し、陶磁器や古美術品を蒐集し、1924年、京城(現、ソウル)に朝鮮民族美術館を設立。李氏朝鮮時代の景福宮の光化門の取壊しに反対する評論を『改造』に寄稿する。光化門は破壊撤去から救われた。柳宗悦の生きた時代、支配する側の国民でありながら支配されている側の痛みを感じ、種々発言を繰返すことは、また公然と批判することは、日本人といえども恐ろしい処罰を覚悟してのことだった。生誕120周年記念出版。
目次
地平線
学習院
桃園
白樺
兼子
夕月
我孫子
リーチ
手賀沼
石窟庵
高麗と李朝
白樺コロニー
朝鮮人を想う
留学生
京城市
朝鮮民族美術館
斎藤総督
妹
アゲハ蝶
たった一人
停滞
大地震
光化門を出でてゆく
著者等紹介
丸山茂樹[マルヤマシゲキ]
1948年香川県東かがわ市に生まれる。1971年(株)ラジオ関西に入社。2005年取締役辞任退職。在職中民間放送連盟番組コンクールなどで受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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