内容説明
尊厳をかけた中国人蜂起。強制連行と地獄の鉱山労働。渾身の聞き書きが掘り起こす1945・花岡事件。
目次
取材写真から
版画「秋田物語」ノート(2)
第1部 大隊長耿諄の蜂起(四二年目の「花岡事件」;国民党の将校で捕虜に;花岡鉱山で地獄の日々;蜂起「花岡事件」;横浜裁判の途中で帰国;鹿島に謝罪と補償を求めて)
第2部 劉連仁穴の中の戦後(雪の当別山中で発見;身重の妻とひきはなし強制連行;昭和鉱業所で地獄の労働;「穴」から見た日本の戦後;日本政府に謝罪と補償を要求;帰国;再び日本へ…)
著者等紹介
野添憲治[ノゾエケンジ]
1935年秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。新制中学を卒業後、山林や土木の出稼ぎを7年、国有林の作業員を8年の後、能代市に転住。大館職業訓練所(自動車整備科)を修了後、木材業界紙記者、新田放送ラジオキャスター、秋田経済法科大学講師(非常勤)などを経て、著述活動に入る。『塩っぱい河をわたる』(福音館書店)で第42回産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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