内容説明
『放浪のダダイスト辻潤』につづき、著者が本格的に取り組んだ評伝。ヤマギシ会の創始者・山岸巳代蔵を描いた。山岸事件はもちろん、晩年の山岸に欠かせない、妻・福里ニワへの取材をもりこんだ貴重な作品である。オリジナル(1979年作品)を再編集し、巻末に「日本の中のユートピア」を補足収録する。
目次
人生本来一場の戯れ
われ、ひとと共に繁栄せん
万物一体にして、天地同根
ほうけ者の親玉、子玉、孫玉各位
何処に在るとも主となる
一卵よく世界を転覆す
性的羞恥心は反革命なり
実現せり、無国家社会の粗型
菩薩変じて夜叉となりし哉
我執を抜こうか、命をとろか
われらが悲願“世界急進Z革命”
弱い、弱い、弱さをみつけた僕
己れ一人は正覚はとらぬ
真理の雨降る浄土あり
日本の中のユートピア
著者等紹介
玉川信明[タマガワノブアキ]
1930年富山市旅籠町に生まれる。竹内好に師事。2005年急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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