内容説明
漂泊の薬売り―。著者の故郷、富山の薬売り(配置売薬人)の文化史。全国津々浦々を歩き巡る旅人=薬売りたちの直の声に耳を傾けながら、江戸時代から昭和を再構築する。時代の流れは、ひとつの文化をどのように変貌させたのだろうか?オリジナル(1979年作品)の写真図版はそのまま再現し、講演記録「富山の薬売りと文化の先達者」を新たに収録した。
目次
第1部 売薬の生活(富山売薬延寿三百年;売薬人の持ちもの;旅先の生活 ほか)
第2部 売薬行商幾山河(近代史を生きる;売薬“新諸国噺”;売薬関係者口述)
第3部 売薬の歴史(江戸期まで;藩政時代;仲間示談―商売の実態 ほか)
補遺 富山の薬売りと文化の先達者
著者等紹介
玉川信明[タマガワノブアキ]
1930年富山市旅籠町に生まれる。竹内好に師事。2005年急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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