日本の植民地図書館―アジアにおける日本近代図書館史

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784784505593
  • NDC分類 010.21
  • Cコード C0030

内容説明

樺太、台湾、朝鮮、中国占領地、南方―。日本が侵略・占領した地域に作られた図書館、それは「皇民化政策」と文化支配の重要な装置であった。知られざる図書館の歴史と戦争責任。

目次

第1章 日本の近代化と図書館
第2章 内国植民地・樺太の図書館
第3章 台湾の図書館
第4章 満洲の図書館
第5章 朝鮮の図書館
第6章 植民地中国の図書館
第7章 南方地域の図書館
第8章 戦争と図書館界

著者等紹介

加藤一夫[カトウカズオ]
1941年北海道生まれ。1970~92年、国立国会図書館職員。その後静岡精華短期大学教授を経て、静岡福祉大学教授(学長)。中東欧近代史・民族問題・国際社会論が専門で、ポーランドを中心に旧社会主義体制の研究を行う

河田いこひ[カワタイコイ]
1941年生まれ

東条文規[トウジョウフミノリ]
1948年大阪生まれ。1975年から四国学院大学・短期大学図書館勤務。『ず・ぼん』編集委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

5
北海道と沖縄、そして第二次大戦の占領地において日本がどのような図書館活動を行なっていたかを、資料から丁寧にすくい上げてまとめた重みある一冊。 文化を「観測」し、占領の正当化を図る口実を探したり、文化を破壊して同化政策を推し進めたりといった植民地に対する残忍な仕打ちに、図書館も深く関わっていたことを初めて知った。 奪った資料は未返還のものも多く、ここでも戦争責任は果たされていない。 歴史を知るだけでなく、今後の図書館のあり方を考えるためにも、読んで良かったと思う。2018/09/18

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