内容説明
ロス暴動の中心地100万都市のコリアタウンの全貌。多民族社会に生きるコリアンを描く渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 ロス暴動の真相
第2章 ロス暴動はなぜ起こったのか
第3章 在米韓国人移民史
第4章 激増する夢追い移民たち
第5章 コリアン・コミュニティを築く人々
第6章 ニューヨークの移民社会を生きる人々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
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在日コリアンの著者が、1992年のロス暴動で黒人やヒスパニックに襲撃されたロサンゼルスのコリアンタウンを中心に、アメリカに移住した韓国系移民社会の諸相を取材したルポルタージュ。著者によると、暴動は支配階層の白人が強いるアメリカ社会の人種差別構造による歪みに苦しむ黒人層が、白人との中間的立場に入れられた韓国移民に怒りを向けたもの、だという。暴動の際、警察は白人居住区を警備したが、コリアタウンは放置されて破壊と掠奪に遭っている。著者は韓国人と黒人のマイノリティ連帯で白人に対抗する事を提唱するが、今はどうなのか2024/03/27