内容説明
魅惑の観光都市・香港。しかし、日本占領下の100万ドルの不夜城は、虐殺政策により、死屍累々の“死城”「ゴーストタウン」と化していた。香港人ジャーナリストが暴き出す知られざる日本の戦争犯罪。
目次
序 光陰矢の如し、50年
1 「牛刀」の下の犠牲者―占領直後の日本兵の蛮行(九龍半島)
2 赤柱の大虐殺―占領直後の日本兵の蛮行(香港島)
3 恐怖の三日間―占領祝賀休暇時の日本兵の蛮行
4 暗黒の日々―占領直後の文化人の受難
5 悪人の世界―占領下に暗躍する日本兵とやくざ
6 容赦ない略奪―日本軍が奪った香港人の財産
7 「殺人王」たち―香港憲兵隊の悪業
8 三大強制移転事件―日本軍政下の土地収用
9 スパイ事件―冤罪とイギリス特務機関の活動
10 文字の獄―言論・文化に対する弾圧
11 不可解な不慮の災難―理由なき暴行の数々
12 捕慮虐殺を密令―無視された戦時国際法規
13 水上監獄―捕慮運搬船沈没事件
14 強制疎開事件―戸口調査と“人狩り”
15 銀礦湾、無人島の惨劇―軍政末期の虐殺事件
16 戦犯の末路―処刑された人々と生き残った人々